
こんな悩みにこたえる記事です。


本日は、遅刻を連発する夫に対する、3つの対応法をご紹介いたします。
一緒に暮らし始めた当初、毎朝仕事に遅れがちな夫にハラハラしておりました。
今回は、夫をモデルに、発達障害者が遅刻を連発する理由を明確にしました。
そして、それに対して、どう対応すれば良いかを具体的に解説しております。
〇発達障害の家族が遅刻魔で困っている
〇発達障害の息子の遅刻癖を改善したい
サポート側の定型発達者にとっては、理由がクリアになることで、不安も軽くなります。
適切な対応法を学び、発達障害者の遅刻癖を改善しましょう。
大人アスペルガー特徴【遅刻癖夫の4コマ漫画】


大人アスペルガーの夫が遅刻してしまう理由
アスペルガー症候群の特徴:過集中
アスペルガー症候群の人は、限定された物事への強いこだわりをもつ傾向があります。
そのため、一度興味を持つと、過剰と言えるほど熱中し、周りで起こる何もかもが、目に入らなくなるという特徴があります。
時には「寝る」「食べる」「トイレに行く」などの、生活の基本でさえも忘れ、没頭してしまい、日常生活に支障をきたしてしまうこともあります。
また、没頭している時は「疲れた」という体のSOSサインに気づくことができず、朝方まで夜更かししてしまったり、その結果、疲労で倒れてしまうことも。
夫も一時期「ピアノの練習」にはまり、深夜3時になっても練習し続けていることがありました。
それだけ夜更かしすれば、次の日すっきり起床出来ないのは当たり前ですよね。
ADHDの特徴:不注意
ADHDの人は、注意力が散漫になり、2つのことを同時に考えられない特徴があります。
それゆえ、スケジュールの段取りをしたり、時間を管理・把握することが苦手です。
その結果、仕事でのアポイントを忘れてしまったり、友人との待ち合わせをすっぽかしてしまうこともあります。
夫の仕事は、フリーのテニスコーチ。
毎日違うテニスコートで、違うレッスンを行うため、毎日出勤時間が違います。
そうなると「明日は月曜日で、早めの出勤だから、この用事は早めに済ませて寝よう」と、前日から簡単に段取りをしますよね?
また、何となく「じゃあ、9時には晩御飯を食べ終えて、10時に風呂入って…」と、時間を逆算するのが普通です。
しかし、ADHDの特徴をもつ夫には、定型発達者が何気なくしている段取り・時間管理が非常に難しい作業なのです。
ADHDの特徴:衝動性
ADHDの人は、行動の全てが衝動的になりがちです。
例えば、せっかく列に並んでいて、もう少しで自分の番がまわってくるにも関わらず「やっぱり帰ろう」とその場を去ってしまうなどが挙げられます。
夫は、衝動性の特性から、テレビで報道されたことに、いちいち反応し「なんだと!」「そんなことはないぞ!」と、結果テレビと会話していることがよくあります。笑
過集中から夜更かしをしてしまい、不注意から朝ギリギリに起床し、家を出るまであと5分。
確実に優先すべきは、いち早く家を出るために支度をすること。
しかし、衝動性にかられる夫は、時間がないにも関わらず「あ!昨日の残りの唐揚げを食べたい!」などと言い出してしまいます。
「もう7時半だよ!そんな時間ないでしょ!」と、こっちは朝から振り回され、ヒヤヒヤさせれてしまいます。
この3つの特徴について、ちくわの夫だけでなく、もっと色んな人の事例を知りたい方は、こちらの本を是非お読みください。
家族全員が発達障害のエッセイ本ですので、かなり多くの事例と対策法を学べる1冊です。
大人アスペルガー特徴【遅刻癖への3つの対応法】
(過集中への対応)アラームをかける
過集中に入っている時の、夫の集中力はすさまじいものがあります。
定型発達のちくわにとっては、時に羨ましいと思うこともありますが、自分自身では止めることが出来ないため、周りが強制的にSTOPをかけてあげることが必要です。
そこで、没頭するであろう作業に入るときは、必ずアラームをかける約束をしています。
アラームは「もうこれ以上やったら、身体に支障が出るよ」の警告音です。
そうすることで、どれだけ集中モードに入っていても、いったん休むように周りが促してあげることが出来ます。
ただし、自分でアラームをかけられればいいのですが、ADHDの不注意さがゆえ、アラームをかけることさえ忘れてしまうことがあります。
ここは割り切って、周りが確認してあげることが大切です。
(不注意への対応)手作り出勤表を作成する
夫の通勤手段は、毎日バイク移動。
よって、安全に運転してほしいとなると、時間に余裕をもって出勤してもらいたいのが妻の願い。
そこで、曜日別に出勤時間が分かる勤務表を作成し、最も目立つ場所に貼り付けました。
それがこちら!
夫のイラストも入れて、可愛く作ってみました!!
これを、前日の夜に必ず確認してもらい、起床する時間にアラームを設定する習慣をつけたのです。
すると、不注意ゆえに、出勤時間を間違えることはなくなりました。
書く情報量も、細かくし過ぎず、簡単に分かりやすいこともポイントです。
ちなみになのですが、1か月遅刻せずに出勤できた夫にはスペシャルご褒美が約束されています。
それは、夫の大好きなものだけをつくる、ちくわcafeの開催です。
ご褒美や何か見返りがあることで、夫のやる気もUPし、効果は抜群!
お子様などにも、試してみてはいかがでしょうか?
(衝動性への対応)朝ごはんをおにぎりにする
夫は朝、全く時間がないにも関わらず、お腹が空いたと思えば「あれが食べたい」と言い出します。
もちろん、時間があれば、一緒にモーニングを楽しみたいところですが、どうしてもギリギリに起床する夫を遅刻せず送り出すのがやっと。
我が家の朝は戦争です。
そこで、朝ごはんを用意する時は、お茶碗やお皿に盛り付けることをやめました。
時間がギリギリになった時でも、そのまま持っていけるように、おにぎりにしたり、その中におかずを入れて、テニスのレッスン前に食べられるように工夫したのです。
そうすることで、ご飯を食べたい衝動が出たとしても、時間のロスが出ません。
こちらとしても、洗い物が出ないので、一石二鳥。
おにぎりを持たせてあげると、夫はとっても嬉しそうで、冒険に行く主人公のように意気揚々と「行ってきます!!」と元気に仕事に出かけてくれます。
大人アスペルガー特徴【遅刻癖への夫】まとめ
いかがでしたか?



◎オリジナルの出勤表を目立つ場所に貼る
◎朝ごはんは携帯出来るおにぎりスタイル
大切なのは、発達障害者本人の、どの特徴が遅刻の原因に影響しているのかを探ることです。
そして、その特徴にあわせて、適切な対応法を導き出すことです。
ちょっとした工夫で、上手くいくことがたくさんあります。
ちくわ自身も、これから先ずっと、大好きな夫と笑顔で暮らせるよう、その対応法を増やしていきます!